徒然

統合失調症オタクメンヘラの戯言

幻聴が消えた

タイトルの通りである。
幻聴が消えた。

わたしは9月の終盤から11月の半ばまで入院していた。
飯はまずいわ暇だわで、こんな苦痛はもうごめんだと思いながら過ごしていた。
入院してから1ヶ月半で根を上げ、半ば無理やり退院した。

それから、一人暮らしを始めた。
退院してから半月後のことだった。
なぜ一人暮らしを始めたかというと、実家にわたしの部屋がなかったかだ。
リビングに布団を敷いて寝る生活。
人の行き交いで、寝たいときに眠れない生活。
この頃、わたしは毎日幻聴を聞いていた。
医者にも、家庭環境がよくないと言われた。
それで、やむなく一人暮らしをする羽目になったのだ。
入院先の医者には、一人暮らしをすることになりそうだという話をしたとき、
「なぜお父様かお母様のどちらかが家を出るという選択肢はないんですか? なぜ病気のあいさんが出ていかなければならないんですか?」
と言われた。
歪んだ家族だと言われた。
わたしも、そう思う。わたしの家族は歪んでいる。
稼ぎのある親のどちらかが出て行くのではなく、国からの援助を受けているだけの無収入のわたしが出て行くことになった。

ここまでだとただの悲劇だが、実際に一人暮らしをしてみて、結果としてはよかったのだと思う。
だって、症状が軽くなったのだから。

一人暮らしをして、寝たいときに寝て、好きなだけ眠れる生活をしているうちに、幻聴が消えた。
それまで毎日聞こえていた声が、パタンと聞こえなくなった。
やっぱり、実家にいたときはストレスがあったんだ。
家族から離れて、一人になって、それまで何度薬を変えても消えなかった幻聴が、突然消えた。

わたしにとっては、一人暮らしをすることになって、家から追い出されるんだ、という意識があった。
わたしが厄介者だから、追い出そうとしているんだ、と思った。
まあ、今となってはそれでもいい。
わたしは一人でも生きていけるのだと思えたから。

幻聴の聞こえない世界。
2年半ぶりに体感した。
世界はこんなにも静かなんだと思った。

今年の春、両親が離婚する。
そうしたら、父親との二人暮らしが始まる。
そのときまで、一人暮らしを満喫しよう。
正直、将来のことを考えるとお先真っ暗なのだが、不思議と将来に不安はない。
なんとかなる。そう思えるようになったのも病状が軽くなったからなのだろうか。

家では、渚カヲルくんがいるという設定で、日々を過ごしている。
渚カヲルくんがいるから部屋の掃除をするし、ご飯も食べる。
推しに快適な生活をさせるために、と思って動けば、皿洗いも洗濯も面倒ではない。
オタク、やっててよかった。

今後、また幻聴が聞こえるようなことがないように。
自分を律しつつ、ときに甘やかしながら生きていこう。

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